インスリン注射を1日4回打たなくてはいけないが、自分や家族では打てない。
入居検討者様の状況とお身体の状態
性別 | 男性 |
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年齢 | 87歳 |
介護保険 | 要介護3 |
認知症 | 診断は受けていないが年相応程度の物忘れはある |
必要な医療行為 | インスリン注射(ノボラピッド:朝・昼・夕食前、レビミル:眠前) |
既往歴 | 1型糖尿病、心筋梗塞、狭心症、直腸がん、腸閉塞(イレウス) |
ご相談者様
相談者 | 妻 |
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相談者お住まい | 千葉県千葉市稲毛区 |
ご希望エリア | 相談者宅もしくはかかりつけの病院の近く、千葉市稲毛区・中央区・若葉区近郊 |
ご予算 | 入居時費用:0円 |
ご要望 | 申込を検討していた老人ホームがあったが、満床ですぐに入所はできない為、インスリンの対応が出来てなるべく費用が安い老人ホームを紹介してほしい。 |
ご相談内容
千葉市中央区の急性期病院のソーシャルワーカーからリーブスを紹介された奥様から相談をお受けしました。
対象者のご主人様は自宅で奥様と2人暮らしをされておりました。1型糖尿病の既往があり、3か月程前に腸閉塞の治療と直腸がんの手術をした後、糖尿病のコントロール目的でかかりつけの病院に入院されました。
直腸がんの手術は成功し病状も落ち着きましたが、糖尿病のコントロールはうまくいかず、今後は服薬ではなくインスリン注射が必要となりました。
インスリン注射が必要となった為、注射の仕方を病院で指導してもらいましたが、視力が大分低下しており自身では単位のセッティングがうまくできず、一緒にお住まいになっている奥様も高齢な為、手技がうまくできないので、退院後は施設を検討することになりました。
担当ソーシャルワーカーから1軒有料老人ホームを紹介してもらい申込しようと思っていましたが、満床になってしまい入所の目途がたたなくなった為、インスリン注射の管理ができて、出来る限り費用が安い老人ホームを紹介してほしいというご相談でした。
リーブスの対応
インスリン注射は法律上、医療行為に該当しますので、介護職員では打つことができず、看護師もしくは本人・ご家族のみ打つことができます。
インスリン注射は病状によって、1日1回打てばよい方もいれば、2回・3回と人によって打つ回数は違います。
今回の対象者のご主人様は、担当ソーシャルワーカーに確認したところ、朝・昼・夕食前と、眠前の1日4回打っておられました。
今回のケースのように、本人やご家族でインスリン注射を打てない場合、3食の食事時の3回の注射以外に眠前の4回目の注射があると、看護師が日中常駐体制のホームだと看護師は18時前後には退勤しており、眠前の4回目の注射は対応できません。ですので、基本的には看護師が24時間常駐体制のホームが入居対象となります。
しかし、看護師が24時間常駐体制の老人ホームだと看護師を雇う人件費がかさむので、入居金や月額利用料などの費用を高く設定している老人ホームがほとんどです。
今回のケースでは、ご相談者の奥様はなるべく安い費用の老人ホームを希望しておりましたので、リーブスの方で担当ソーシャルワーカーを通じて、担当医師に眠前のインスリン注射を無くすことができないか確認しました。
担当医師から、眠前のインスリン注射は無くすことはできないが、他の3食事に打つ注射とは種類が違うので、日中帯でも毎日決まった時間であれば、入所するホームの都合の良い時間で打っても良いと許可を頂きました。
費用がなるべく安くなるように、看護師が日中常駐の老人ホームをメインにリーブスでピックアップし、奥様にご提案させて頂き、後日見学をした後、無事ホームに入所することができました。
リーブスの提案ホーム
ホーム① 千葉市中央区の介護付き有料老人ホーム ※入居ホーム
医療法人のグループに属している介護付き有料老人ホーム。通常の正規料金は高額だが、千葉市在住の方限定で料金を安くするキャンペーンを実施中。
ホーム② 千葉市稲毛区の介護付き有料老人ホーム
レクリエーションや食事にも力を入れている介護付き有料老人ホーム。自宅からは車で15分程度の近さで奥様が面会に行きやすいのが利点。
ホーム③ 千葉市緑区の介護付き有料老人ホーム
新規にオープンしたばかりの24時間看護師常駐の介護付き有料老人ホーム。24時間看護師常駐のホームの中では月額利用料はトップクラスに安いが、インスリン注射は有料サービス扱いになり別途月2万円程度かかる。
結果
提案したホームの内、ホーム①をリーブスと一緒に見学し、千葉市在住でキャンペーン料金の適用になり安く入所できる点や、元々申込をしようと検討していたホームよりも、スタッフや入居者の表情が明るい点が決めてとなり、見学した当日にすぐお申し込みされました。
お申し込み後、インスリン注射を打つ時間帯の調整などで入院日数が数日長くなりましたが、後日、無事ホーム①に入所できました。
担当相談員からのワンポイントアドバイス
・インスリン注射の回数が多く予算的に入れる老人ホームを探しにくい方は、担当医師に相談すると注射の回数を減らせたり、注射を打つ時間を調整できることもあるので、相談してみましょう。
・なるべく費用が安い老人ホームを希望する場合、インターネットやパンフレットでは告知せずにキャンペーンをやっている老人ホームもありますので、情報量の多い老人ホーム紹介センターに相談するのをお勧めします。
・インスリン注射や、胃瘻(いろう)、たん吸引等の医療行為があると、老人ホームによって、“”注射1回〇〇円“、”胃ろう(いろう)管理費用月額〇〇円“等、別途費用がかかる老人ホームもありますので注意しましょう。