暴言やスプレーをかけてしまう行為があり、老人ホームに入所できるか心配。
入居検討者様の状況とお身体の状態
性別 | 女性 |
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年齢 | 83歳 |
介護保険 | 要支援2 |
認知症 | 有り(まだら、暴言) |
必要な医療行為 | 無し |
既往歴 | 高血圧、顕微鏡的多発血管炎、ぜんそく、子宮筋腫 |
ご相談者様
相談者 | 義娘(息子嫁) |
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相談者お住まい | 千葉県千葉市稲毛区 |
ご希望エリア | 千葉県千葉市稲毛区・中央区・若葉区 |
ご予算 | 月額費用:20万円くらい |
ご要望 | 本人元々気が強い性格なのと認知症の為か、看護師に暴言やスプレーをかけてしまったことがあり、受け入れてくれる老人ホームがあるか心配。入院する前は運転もしていたので、リハビリができるホームを希望。 |
ご相談内容
以前にリーブスに相談されたお客様からのご紹介で、対象者の義娘から相談をお受けしました。
対象者のお母様は、元々は佐倉市で1人暮らしをされておりました。3か月前に既往の顕微鏡的多発血管炎の治療で2か月程入院される前は、車の運転もできるくらいお元気だったとこと。
退院後は筋力が低下し、運転どころか歩くのもやっとになってしまいましたが、食事は宅配食を頼み、その他の洗濯や掃除などの身の回りの事はご家族のサポートでどうにかご自宅での生活をここ数日間は続けられていました。
そんな矢先、一昨日から動けなくなり病院に再入院し、肺炎の診断。肺炎での入院は今回で3回目になり、病院の看護師から退院後は施設に入所された方が良いのではとアドバイスされ、老人ホームを検討することに。
老人ホームに入所するにあたりご家族としましては、お母様が老人ホームの生活に馴染めるかを心配されておりました。
というのも、ご家族曰く、お母様は長年会計事務所でお仕事をされて来て、プライドが高い性格で、入院中に興奮すると看護師に暴言を言いスプレーをかけてしまったことがあるとのこと。
今回はまだ入院したばかりで病院での様子は分からないが、前回入院したときにそういった行動があり、受け入れてくれる老人ホームがあるのか、入所してもすぐに退去させられないかと心配されておりました。
性格だけはなく認知症の進行によるものだとは思われますが、基本的に暴言や暴力があると老人ホームに入所するのは難しくなりますので、ご家族が心配されるのも無理もありません。
また、数か月前までは運転もできるくらい元気でしたので、なるべくリハビリが出来るホームを希望されておりました。
リーブスの対応
まず、ご家族が心配されておりました、暴言や暴力(スプレーかけた行為)に関して、今回の入院でもあるのか、事前に病院の担当ソーシャルワーカー様にリーブスが確認しました。
確認したところ、今回は時折看護師に文句を言うことはあるが、スプレーをかけるような行為はないとのこと。また、病院は介護のプロではないので、老人ホームの職員さんが上手く対応してくれれば、本人も穏やかに過ごしてくれるのではと、アドバイスを頂きました。
本人の状態が確認できたところで、早速いくつかの老人ホームに問い合わせをしました。
このようなケースの場合、『暴言や暴力があるのですが入所できますか?』と、ホームに問い合わせをしても、『入所出来ますよ』と答えるホームはまずありません。
かといって、暴言や暴力があった事実を隠して入所しても、老人ホーム側も対応に困りすぐに退去となったり、最悪の場合、事実を隠してたことが契約違反となり、ホーム側とトラブルに発展してしまうこともあります。
リーブスが老人ホームに問い合わせした際は、本人の職歴や性格面、認知症状、前回の入院時と違い今回の入院では比較的に本人が落ち着いている点等を丁寧にホーム側に伝え、本人の状況を理解した上で、入所のご相談が可能な老人ホーム2軒をピックアップしました。
なお、両ホームともにリハビリに力を入れており、病院で現在やっているリハビリ内容を確認し、出来る限り同じリハビリを継続できるよう対応してくれるとのことでした。
早速、老人ホームを見学し、申し込みした後、心配していた本人面談後の審査も無事通り入所できました。
数日後、入所された老人ホームの担当相談員様にご本人の状況を確認したところ、「病院から聞いていた話と違い、入所後は私たちもビックリするくらい穏やかに過ごされていますよ」とお聞きし安心しました。
リーブスの提案ホーム
ホーム① 千葉市稲毛区の介護付き有料老人ホーム ※入居ホーム
ご家族の家からは車で2・30分程度の介護付き有料老人ホーム。作業療法士が常勤していて週2日程度の個別リハビリを実施。リハビリ回数を増やしたい場合、外部からの訪問マッサージの利用も可能。
ホーム② 千葉市中央区の介護付き有料老人ホーム
医療法人のグループの介護付き有料老人ホーム。大声を出す方や介護拒否の強い方でも過去に入居した実績があり、症状が強い方は、老人ホームと連携している精神の訪問診療を利用することもできるホーム。
結果
ご家族の家から通いやすい点と、作業療法士が常勤していてリハビリが充実している点などが決め手となり、老人ホーム①にお申し込みされ入所しました。入所後、当初の心配はよそに病院で入院していたときと違い本人も穏やかに過ごされています。
担当相談員からのワンポイントアドバイス
・病院に入院中の場合、老人ホームを探す前に、本人の病状、身体状況などは担当ソーシャルワーカーや看護師・医師等にしっかり確認しましょう。
・暴言や暴力と一言に言うのではなく、誰に対してどういうときに暴言を言うのか、どの程度の暴力を振るうのかなど、なるべく具体的に老人ホーム紹介センターや老人ホームの担当者に伝え相談しましょう。
・老人ホームでできるリハビリには限度がありますが、出来る限り入居者の希望するりリハビリが出来るように努力してくれる老人ホームは、良い老人ホームと言って良いでしょう。