褥瘡(じょくそう)ができやすいので、歩行を維持できる程度のリハビリを継続できる老人ホーム。
入居検討者様の状況とお身体の状態
性別 | 男性 |
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年齢 | 90歳 |
介護保険 | 要介護4(病院入院時の認定で、現在は実質要介護1・2程度) |
認知症 | 無し |
必要な医療行為 | 褥瘡(じょくそう) |
既往歴 | 糖尿病、狭心症、腰の狭窄症、脳梗塞 |
ご相談者様
相談者 | 娘(次女) |
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相談者お住まい | 千葉県千葉市若葉区 |
ご希望エリア | 千葉市若葉区・中央区・緑区 |
ご予算 | 月額費用:20万円くらい |
ご要望 | 本人高齢なのでつらくない程度に、歩ける身体機能を維持できるリハビリを行ってくれる老人ホームに入居させたい。 |
ご相談内容
千葉市緑区の老健のケアマネジャー様からリーブスを紹介された娘(次女)様からご相談を受けました。
対象者のお父様は奥様が7年前にお亡くなりになってからは娘様と2人暮らしをされておりました。1年程前から褥瘡(じょくそう)ができ、1か月くらい病院に入院し治療を行った後、リハビリ目的で老健に入所されました。
老健とは元々半年くらいで退所してもらう約束で入所されたのですが、数か月前からまた褥瘡が悪くなり治療が必要になった為、入所期間を延長してもらったのですが、褥瘡の治療の目途が見えてきたので、老健から退所を促されているとのこと。
病院で治療が終了していたのに老健入所中にまた褥瘡が出来てしまうというのは、珍しいケースなので、老健の担当ケアマネジャー様にも詳細を確認したところ、お父様は自分で体位交換もできているのですが、褥瘡ができやすい体質なのと、老健では座っている時間や横になっている時間が長い為、褥瘡が出来たとのことでした。
娘様としては、老健に入所していても褥瘡ができてしまったので、自宅での生活だとまた褥瘡が出来てしまう可能性が高いので、有料老人ホームを検討しているとのことでした。
座っている時間や横になっている時間が長いと、褥瘡ができやすい体質のようなので、なるべく部屋から共有部に誘導してくれて、今は歩行器を使ってどうにか歩けているので、本人がつらくならい程度に歩いているのを維持できるリハビリを行ってくれる老人ホームをご希望されていました。
また、褥瘡の処置と経過観察が必要なので、看護師が日中もしくは24時間毎日常駐している老人ホームをご希望されておりました。
リーブスの対応
有料老人ホームで行うリハビリは基本的に機能回復を目的としてではなく、機能維持を目的とした生活リハビリがメインとなり、ほとんどの老人ホームでは介護職員や看護職員が対応します。
機能回復を目的とした専門的なリハビリを行うには、理学療法士や作業療法士等のリハビリの専門家がいる老人ホームがベストですが、多くの老人ホームでは在籍していないか、いても費用が高い高級ホームが多く、また個別のリハビリを受けれるのは週2・3回程度の老人ホームが一般的です。
今回のケースでは、基本的に機能回復のリハビリは老健ですでに行っているのと、機能回復を目的とした本格的なリハビリだと本人の負担も大きくなるので、機能維持を目的とした生活リハビリに力を入れている老人ホームをメインに提案致しました。
褥瘡の処置や管理に関しても事前に老人ホーム側に確認した上で、対応可能なホームのみに絞ってご提案させて頂きました。
提案した老人ホームの中から3軒の老人ホームを見学し、医療法人が運営母体の老人ホームで、現在は主に看護師が歩行訓練、普段の生活動作のリハビリは介護職員が対応している老人ホームにお申し込みされました。
なお、お申し込みの決め手となったのは、リハビリ体制もありますが、他の老人ホームよりもスタッフが多く、スタッフが入居者に対し声掛け誘導し見守りの上、食堂等の共有部で入居者が楽しく過ごされている点でした。
リーブスの提案ホーム
ホーム① 千葉市中央区の介護付き有料老人ホーム ※入居ホーム
運営母体が医療法人の老人ホーム。現在は介護職員・看護職員による生活リハビリがメインだが、コロナがある程度収束すれば、同運営法人のグループ病院の整形外科に通院し、理学療法士によるリハビリも受けることが出来る老人ホーム
ホーム② 千葉市中央区の介護付き有料老人ホーム
看護師が24時間常駐。隣りに同運営法人の病院があり、病院の理学療法士が週2日程度ホームに来て、個別リハビリと集団リハビリ体操を実施。
ホーム③ 千葉市緑区の介護付き有料老人ホーム
地域密着型の介護付き有料老人ホームで、定員が29名と小規模。理学療法士等のリハビリの専門家による対応はないが、廊下の手すりなどを使い簡単な歩行訓練などは介護職員が対応してくれる。
ホーム④ 千葉市若葉区の介護付き有料老人ホーム
看護師が24時間勤務。老人ホームと提携している非常勤の理学療法士が週3日程度老人ホームに来て、個別のリハビリを実施している。
結果
看護職員や介護職員によるリハビリ体制だけではなく、コロナが収束すれば、同運営法人の病院の整形外科に通院し理学療法士による個別リハビリも受けれる点と、他の老人ホームよりもスタッフが多く、スタッフ見守りの上、食堂などの共有スペースで楽しく過ごせるのではと考え、老人ホーム①にお申し込みし入所されました。
担当相談員からのワンポイントアドバイス
・有料老人ホームで行うリハビリは、あくまで機能維持を目的としたリハビリで生活リハビリが中心となる。機能回復を希望する場合は、基本的に有料老人ホームではなく回復期病院や老人保健施設を検討しましょう。
・リハビリによる機能回復を目指しても、リハビリをする本人が高齢な場合、苦になったり意欲が湧かなかったりで、リハビリが進まない場合もあるので、本人の意欲に合わせたリハビリを選ぶのが大切。
・褥瘡の処置は医療行為に該当するので、看護職員が常駐している老人ホームで探すのが良いでしょう。褥瘡の大きさや深さ、処置の仕方等によって受け入れできない老人ホームもあるので注意しましょう。