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心温まる贈り物「こころばかり」

相談員の石田です。
先日、以前に対応させて頂きましたご相談者のN様から贈り物を頂きました。
中身の写真を撮り忘れてしまったのですが、おかきを頂きまして、スタッフみなで大変おいしくいただきました。

ご相談者様からの贈り物

N様とは昨年の8月にご相談をお受けしまして、今年の3月頃まで対応させて頂いたのですが、このような贈り物を頂き、感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

というのも、贈り物を頂きましたN様は、老人ホームの入居を検討している対象者の奥様で、ご主人様の入居する老人ホーム探しの相談をお受けし、対応させて頂いたのですが、最終的にご主人様は老人ホームに入居することが出来なかったのです。

リーブスは老人ホームの紹介センターですから、ご相談者様に代わり、希望条件に合う老人ホームを探し、無事に老人ホームに入居するまでお手伝いをするのが仕事です。老人ホームに無事入居できたお客様から、お礼のお手紙を頂いたり贈り物を頂くことはありますが、入居に至らなかったご相談者様からこのようなお礼を頂くの稀です。

元々N様は、千葉市美浜区でご夫婦で2人暮らしをされており、奥様はお元気でしたが、ご主人様は認知症がありデイサービスを利用してお過ごしになられていました。

ご主人様は週5日デイサービスに通われていたのですが、認知症の症状で不穏があり、物をもって叩いたり、スタッフに対して「ガラスを割ってやる!」と怒ったりすることなどがあり、デイサービスに行ってる間はまだよいのですが、自宅にいるときも奥様に対して怒ることもあり、奥様の精神的な負担から、老人ホームの入所を希望しておりました。

私の方で奥様や娘様にいくつか候補の老人ホームをご提案し、千葉市花見川区と緑区の2か所の老人ホームを見学し、両老人ホームにお申し込みをしたのですが、両ホームともに満床でしたので、待機登録し空室が出るまで待つことになりました。

ところが、老人ホームに申込をしてから約1か月間くらい経ち、そろそろどちらかのホームに空室が出るのではと考えていた矢先、娘様からご連絡が来て、お父様が通われていたデイサービスで新型コロナのクラスターが発生し、お父様も陽性反応が出たため、成田市の急性期病院に救急搬送されたとのことでした。

その後、お父様は一時危ない状態でしたがコロナの治療はは無事成功し回復されたので、成田市の病院から四街道市の病院に転院されたのですが、転院した病院でまた体調が悪くなりお亡くなりになられました。

病院に入院中の間も、担当のソーシャルワーカーや奥様、娘様と連絡を取り合い、お父様のお身体の状況を確認したり、申込をしている老人ホームにどのようにお父様の状態を伝えればよいかなどお打ち合わせをし対応させて頂いたのですが、大変残念な結果となってしまいました。

私としましては、もしコロナにかかる前に、すぐに入所できるホームをご案内出来ていれば…と、大変申し訳なく思っていたのですが、今回贈り物を頂き、すぐにお礼のお電話を奥様にしたところ、「色々と最後まで大変お世話になったので」というお言葉を頂き、胸がつまる思いでした。

私からは奥様に「まだまだ、ご主人様の分も足して120歳くらいまで元気にお過ごしくださいね」とお伝えさせて頂きました。

希望条件に合う老人ホームに入所する為には、その老人ホームが満床の場合、待機登録し順番が回って来るのを一定期間待つこともどうしてもあります。

ただ、今回のN様のようなケースもありますので、N様のことを忘れずに、可能な限り早く入所出来るホームをご案内できるよう努めていきたいと思います。

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