ご相談事例

経鼻経管栄養でミトンをすることになり、入所していた施設に戻れない。

入居検討者様の状況とお身体の状態

性別 女性
年齢 86
介護保険

要介護3

認知症 低度な認知症有り。診断は受けていない。
必要な医療行為 経鼻経管栄養(栄養剤滴下時ミトン使用)
既往歴

脊柱管狭窄症、腎盂腎炎、大腿骨骨折

ご相談者様

相談者 娘(長女)
相談者お住まい 千葉県四街道市中央
ご希望エリア 相談者宅から近く。四街道市・佐倉市・八千代市近郊
ご予算

入居時費用:300万くらいまで
月額費用:25万円以内

ご要望

経鼻経管栄養でミトンをしていても入れる老人ホームを紹介してほしい。

ご相談内容

急性期病院のソーシャルワーカー様からの相談を受けました。特別養護老人ホームに入所されていた86歳女性が脳出血を起こし急性期病院に入院。入院前はお口から食事を取っていたが、口から食事が出来なくなり、経鼻経管栄養で栄養を摂取中。経鼻経管栄養から胃瘻に切り替えて特別養護老人ホームに戻ろうと考えていたが、胃の上に腸が重なっていて胃瘻にはできないとドクターが判断し、今後も経鼻経管栄養にて栄養摂取をしなくてはいけない状態。

元々入所されていた特別養護老人ホームでは、日中しか看護師が勤務しておらず経鼻経管栄養のままではホームで管理ができず戻ることが出来なくなってしまったので、看護師が24時間常駐していて経鼻経管栄養でも入所出来る介護付有料老人ホームを探してほしい。
また、栄養剤の滴下中にチューブを抜くリスクがありミトンをしているので、そのような状態(身体拘束)でも相談可能なホームを家族の代わりに探してほしい。

リーブスの対応

経鼻経管栄養の場合、看護師が24時間常駐している老人ホームでも入所の相談が可能なホームと、経鼻経管栄養をしているという時点で入所が出来ないホームに分かれます。特に身体拘束にあたるミトンをしている方の受け入れをしている老人ホームは更に限られてきます。

このような経鼻経管栄養をされている方の場合、その他に必要な医療行為、既往歴、認知症等のお身体の状態を総合的に判断し、受け入れが出来るかどうかを老人ホーム側は判断するので、まずは担当ソーシャルワーカー様にお願いし看護サマリーを提出して頂きました。

次に、リーブスで各老人ホームにお電話で問い合わせをして担当窓口の方に概要を説明し、詳細はホームの看護師に直接看護サマリーを見て確認頂き、まずは相談可能な老人ホームの候補を複数ピックアップし、数日後、病院にて娘様とソーシャルワーカー様とリーブスの3人で面談をすることにしました。

娘様に、まず経鼻経管栄養をされていて、栄養剤を滴下しているときに、チューブを抜去しないようにミトンをしている方の場合、ミトンは老人ホームでは身体拘束にあたり病院と違いほとんどの老人ホームでは受け入れをしてくれないことを説明しました。その上で、弊社でピックアップしたホームでもご希望エリア内のホームでは受け入れが出来ても満床のホームしか候補がなく、病院の退院期日に間に合うようにする為には希望エリアを広げて探すしかないとご説明致しました。

娘様にご理解は頂きましたが、娘様ご自身も昨年癌の治療をしたばかりで、体調に不安がある為、遠方の老人ホームはどうしても難しいとのこと。同席頂いた担当のソーシャルワーカー様とも相談し、直接老人ホームに入所ではなく、希望エリア内の老人ホームに空きが出るまでは、一端療養病院に転院して待機することになりました。

後日、提案した老人ホームの中から3か所の老人ホームを娘様と一緒に見学し、母体が病院で施設長も看護師長がやっていて医療対応に定評のあるホームに申し込みました。空きが出るまでは療養病院に転院し待ち、6か月後ホームの空きが出次第無事入所されました。

リーブスの提案ホーム

ホーム① 千葉市中央区の介護付き有料老人ホーム
医療法人が運営する24時間看護師常駐の介護付き有料老人ホーム。隣に病院も併設し、医療依存度が高い方の受け入れも可能。

ホーム② 千葉市花見川区の介護付き有料老人ホーム ※入所ホーム
医療法人が母体の24時間看護師常駐の介護付き有料老人ホーム。施設長を看護師長が兼務しており医療的なケアが強い。また外出レクや食事にも力を入れており充実した生活環境にも力を入れているホーム。

ホーム③ 佐倉市の介護付き有料老人ホーム
24時間看護師常駐の介護付き有料老人ホーム。ホーム建物は居ぬき物件で有り、千葉県内でもトップクラスの低価格のホーム。

ホーム④ 千葉市美浜区の介護付き有料老人ホーム
24時間看護師常駐の介護付き有料老人ホーム。新規オープンのホームでスタッフに活気がある。

結果

提案したホームの内、ホーム①~③の3件をリーブスと一緒に見学し、施設長も看護師長が兼務しており医療的なケアが強い点と、少しでも生活感があるホームに入所させてあげたいと娘様が希望され、ホーム②に申し込み、6か月後入所。

担当相談員からのワンポイントアドバイス

担当相談員 千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス 相談員 石田 治男 石田 治男

・経鼻経管栄養で、ミトンや体幹ベルト・つなぎ・四点柵などの身体拘束をされている場合は老人ホームの入所は非常に困難なので、老人ホーム以外の選択肢を検討した方が良い場合もある。

・経鼻経管栄養は老人ホームの受け入れ先が限られるので、胃ろうやIVH(中心静脈栄養)への変更も場合によっては検討する。

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